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初代タイガーマスク

OPでカメラ(リング)の回り込み作画を生み出し、ダイナミックなキャラクターの動き(オーバーアクションと言い、腕の振りを大きく振りかざす走りなど)で定評のある木村圭市郎さんのお話をスタジオにてお伺いました。

初代タイガーマスク

現在、木村さんは株式会社ネオメディアウロダクションの作画スタジオであるイーグルネストで原画の仕事を手配したり、新人アニメーターを育成したり、自らもアニメーターを現役でされています。

経営されている作画スタジオは、虎の穴の如く原画道場となり、動かしてナンボと言う信念からムーブメントを起こせる人材を強く熱望していらっしゃるとか。

業界経験不問で、専門学校の学歴も一切関係なし。

眠れる虎の才能を秘めたる筆の可能性に賭けて、6ヶ月で原画マンへ導くと言う達人技。

木村さんは、常識を覆す育成ポロジェクトを取り入れた先駆者でもあります。

初代タイガーマスクのOPも荒く強い虎の躍動感を画面上にはっきり見せたいと言うこともあり、監督の絵コンテを総直しして、原画も全て描いたとのことです。

そもそも回り込みと言う言葉がアニメ専門用語で使われていなかった白黒時代に、木村さんは斬新な作画手法を既に公開されてました。

サイボーグ009のOPのタイトル文字から浮き出て来るかのように主人公の009が具現化して、キャラクターに迫る回り込みを作画されていました。

抽象的なエフェクトから具体的なキャラクターに運ぶオバケ作画をフルアニメーションでじっくり魅せつける独イマジネーション豊かな特な手法でした。

更に過去の作品を見ると、レインボー戦隊ロビンではオーバーアクションの原点を感じさせる作画
があります。

初キャラクターデザイン・作画監督の作品になるそうです。

そんな中、ビームのエフェクト描写がいまいち上手く描けず、当時東映長編別班の大塚康生さんにアドバイスを受けていたとのことです。

平面画を立体的に見せるには、銃を傾けてビームが一定方向の直線上から先端の方へ塊のようなものが走り抜けて広がる過程を不定期に入れて描くとそれらしく見えるとのことでした。

現実に形のないものを形にしてゆく技術やキャラクターポーズの決め方、表情の魅せ方に至るまで、後に木村さんが原画で参加されるファーストルパン三世シリーズでも影響を受けているとのことでした。

アニメの原画を描くことが我が人生と言う木村さん。

初代タイガーマスク

いつまでもお元気で原画を描き続けて欲しいと思います。

au公式コンテンツ『モバ画style』やアイボス名刺コテンツ『似顔絵名刺』にもご協力いただいております。

似顔絵名刺の依頼はこちらから⇒http://cre-a.mitamama.jp/

初代タイガーマスク

いただいた初代タイガーマスクの直筆イラストサイン色紙2枚!!

剥がされたマスクの方は、佐山サトルさんとダブルネーム!!

初代タイガーマスク初代タイガーマスク











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テーマ : 日記
ジャンル : アニメ・コミック

はじめまして、会社設立1年目の代表取締役

島耕作と言いたいところですが、石田ひろしと申します!

クリエイティブエージェント株式会社と言う、既存する漫画・アニメのキャラクターを2次使用するためのリサーチや著作権仲介交渉、アニメーター・漫画家・イラストレーターによるオリジナルイラストを企画事業展開するエージェント業務が主な会社のスタイルです。

新人作家もイラストに個性を感じたら採用しています。

売り方としては、名のある作家陣とセットでコンテンツへ参加してもらい、世間のひとりでも多くの人たちに存在を知って頂くために、インターネットや雑誌媒体に宣伝しています。

時には、キャラクタービジネスの先駆けになれるように大手玩具メーカーへ営業アプローチを掛けてます。

発想が形になり、商品と化すキャラクタービジネス。

遣い方、使われ方、還元の仕方、還元のされ方の方法は多種多様な方法がありますが、弊社はクリエイターへの透明化をはかり、共に将来を見据え、隙間産業の核となる新規参入ビジネスの橋架けが出来たらと思っています。


作家訪問記、記念すべき第一弾は、大塚康生さんです。


※以下の写真は制作会社時代にお世話になったアニメーターの先輩からご紹介に与り、2008年1月10日に学習院大学で講演された後の2次会にも参加し、大塚康生さんへご挨拶させて頂いた時の写真です。僕の詩集もお渡して読んで頂けました^^

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大塚康生さんは、あの宮崎駿さんとのコンビで、多くの金字塔をアニメ業界に打ち立てた功労者でもあります。

※以下の写真は大塚康生さんの自宅にて
アニメージュの表紙になった元原画。宮崎駿さんが下原画で、クリーンナップと着色が大塚康生さん。
これは一生の宝物だとおっしゃっていました。共同作業原画は珍しいものらしいです。
また、他の鉛筆画のルパン三世も見せて頂きました。僕だけのサービスらしいです^^

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声優や監督と違い、キャラクターデザイン作画監督と言う裏方の仕事をされていますが、アメコミのリアル志向を取り入れた表情芝居とギャグテーストの動きを自然に魅せれる匠と言ったアニメータ業界の至宝的な存在です。

特に、キャラクターの動きだけではなく、ルパン三世カリオストロの城のフィアットにも感じられるメカのディフォルメ描写にも定評があります。

田宮模型やホビージャパンでもお馴染みのミリタリー作家としても有名です。

ジープや戦車、鉄道で言うと機関車まで描かれています。

緻密な内部構造のエンジンやタイヤの模様に至るまで完成された独自の線は、幼少の頃から描きためたスケッチにあるようです。

好きなことを仕事にすることは、お金にならないこともあります。

しかし、仕事に慣れて、動かすことの面白みを相手に伝え、それが認められれば、仕事の依頼が増し、お金も必然的に増えて来ます。

強くおっしゃられていたのは、自己満足ではなく、人に認められる努力=画力を自分で癖つけて描き続けることが大切だと言うことです。

失敗は、成功の種。若いうちにたくさん失敗を経験して、後世に自分の失敗談をお話して勇気つけられるような人間がアニメーターに適してるとのお話でした。

らしさは、非常に正直で、純粋なもの。

その表現が画に現れる。

失敗と思ったことも成功に結びつく自己表現。

観る人それぞれ感性が違うものだから、誰が正しいと言うこともない。

アニメは、ディフォルメされたきめ細かい演技でどれだけ等身大の感動を与えることが出来るかが作品の評価に値する。

お金にならないからと言うお考えの方は、初めから不向きなのでお勧めしませんと、ふとおっしゃられてました。

若いからこそ出来るものが限られて来るとか。

夢を掴むのも、現実に生きてゆくのも自分次第と言ったところでしょうか。

ルパン三世カリオストロの城では、ほとんど宮崎さんの演出力(特にクラリスとルパン三世の会話シーン)によるものとおっしゃられてましたが、変幻自在のルパン三世の表情は未来少年コナンのコナン自身やジムシーのヘコタレ表情にもわかりますように、クスっとなんとなく笑いが起きる素朴な描写は、大塚さんにしか出来ない作画技術だと思います。

現在、最後になるかも知れない現場での仕事で、au公式オリジナル壁紙コンテンツ『モバ画スタイル』に参加して頂いてます⇒http://mvga.jp/ 
(閲覧はdocomo ソフトバンクも可能、ダウンロードはauのみ)

弊社のHPはこちら⇒http://cre-a.co.jp

これからも書き続けて行きたいと思いますので、どうかよろしくお願いします☆=







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